Hiニッケル

既存のニッケル亜鉛合金めっきの技術を受け継ぎながら、ニッケル共析率15%前後でジオメットをはるかにしのぐ並外れた耐食性と高温耐性を持っています。

特 長 

  • 条件により、13〜18%のニッケル共析率を得る事が出来ます。
  • 三価クロム化成皮膜で安定した皮膜が得られます。
  • 特に三価黒色化成皮膜はキズが付きにくく、優れた耐食性が得られます。
  • 耐熱・耐食性に優れ、高温環境下で使用される部品の表面処理に最適です。
  • 高価な金属の代替や電気めっきでしか出来ない合金を得る事が出来ます。

Hiニッケルめっきライン
Hiニッケルめっきライン
耐食性

塩水噴霧試験(JIS Z 2371)

塩水噴霧試験(JIS Z 2371)
白錆が発生

白・黒共に600Hrより10%程度の白錆が発生。

これら試験は全て薬品会社によるテストピースで行ったものでありこれらの結果を保証するものではありません。

Hiニッケル合金めっきの塩水噴霧試験での腐食は、まず亜鉛の選択的な溶解が起こります。
この時、めっき皮膜中に引張応力が生じ、肉眼では見えないマイクロクラックが生じます。
このマイクロクラックは腐食の進行によってさらに微細化されていき、腐食電流が分散し腐食速度が緩和され、局部腐食の無い均一なZnCn12・4Zn(OH)2層が形成されて保護皮膜として働き、鉄の激しい腐食を保護すると考えられています。

トルク係数

トルク係数比較

硬 度

用 途

車両:

エンジンルーム内の耐熱要求部品、ブレーキ・燃料系等の最重要保安部品、ボルト、ナットetc.

家電製品:

熱器具等の耐熱要求部品、厳しい腐食環境下で使用されている部品

建材・建築金具:

屋外使用金具、電装部品、フェンス等のボルト・ナット
 
 電食の影響等についてはご確認下さい。
Hiニッケルの品質は、原子吸光分光光度計によるめっき液の分析及び蛍光X線膜厚計による膜厚測定・合金比率測定で信頼のおける製品を提供しております。